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2022.05.18

吉田武男学長ご挨拶

 2022年4月、貞静学園短期大学の教授(学長)に就任しました。今後は、長く本学に継承されてきた「建学の精神」としての「至誠・和敬・慈愛」を人間教育の基底に据えて、現在および未来の保育や福祉、教育の世界で立派に通用する若者を育てたいと願っています。
 専門にしてきた研究分野は、教育学、特にシュタイナー教育(テストと教科書のない学校として知られ、現在世界各地に約1250校と1920園の学校と幼稚園が点在している。この学校で学んだ著名人としては、世界では『モモ』『はてしない物語』の著者ミヒャエル・エンデ、日本では俳優の斎藤工などがいる)ですが、最近は、ドイツを中心に世界の「森の幼稚園」や「シュタイナー幼稚園」をはじめ、日本でいうところの「認定こども園」(幼児教育施設)の人格教育(道徳教育)の方法について調査・研究を行っています。
 日本の幼児教育・保育の改革、ひいては日本の教育の改革に少しでも学術的に貢献したいと考えています。



≪受験生へのメッセージ≫

 わたしは、一般的な教科別の受験学力の高い学生も、また大学でエンジョイして過ごせばよいと思っている学生も求めていません。むしろ、「ひとが好き、子どもが好き」で、保育や福祉、教育という仕事に少しでも興味・関心をもち、その仕事に関係のある人間的な資質・能力、例えば音楽や造形などの表現的な力を高等学校卒業後に伸ばしながら自分自身の優れた面を正しく成長させ、将来的には人へのお世話を通して社会にも貢献したいと思っている学生をとくに求めています。
 貞静学園短期大学は、そのような学生の人間的な資質・能力を尊重しながら、保育と福祉の仕事に従事できるような学歴と資格・免許を2年という短期間で修得できる、こぢんまりとしたアットホームな雰囲気の面倒見のよい学校です。さらに希望者には、介護福祉士国家試験受験資格を取れる1年制の専攻科も用意されています。また、4年制の他の大学に進学したくなったときには、編入学への指導や支援も積極的に行います。

 ぜひ一度、オープンキャンパスやEXPO TEISEI(大学祭・学習発表会)に来てみませんか。
 もちろん、保育と福祉の仕事は、決して楽なものではありませんが、AIがいくら発展しようとも、「10年後に生き残っている仕事ランキング」に入っても、「10年後に無くなる仕事ランキング」には登場しないでしょうから、安心して目指してほしいと思います。また、その仕事は、目指す学びの過程で、あるいは実際に従事する過程で、自分自身を正しく成長させてくれるものです。そして、何よりもお世話をする仕事に就くことで、結果的に人や社会に貢献するものですから、やりがいや生きがいを見出すことができて、我欲を基盤とする自分勝手な自己肯定感ではなく、他者や社会とのつながりのなかで他者も自分も尊重する、正しい意味での自己肯定感を見出すことができるのではないでしょうか。
 みなさんとお会いできる日を楽しみにお待ちしております。



≪プロフィール≫

(来歴)

奈良県生まれ。奈良教育大学小学校教員養成課程卒業。
小学校教員から、筑波大学大学院に進学し、博士課程教育学研究科満期退学。
「シュタイナーの人間形成論に関する研究-道徳教育に着目して-」で博士(教育学)。
関西外国語大学、高知大学教育学部を経て、筑波大学教授。
その間、教育学類長、人間学群長を歴任。
その後、関西外国語大学英語国際学部英語国際学科長を経て、貞静学園短期大学の教授(学長)に着任。
筑波大学名誉教授、中国・東北師範大学名誉教授。
関東教育学会会長、日本家庭教育学会常任理事・事務局長、
文部科学省・道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議委員を経て、
現在、日本倫理道徳教育学会副会長、日本特別活動学会理事、関東教育学会常任理事。



≪研究業績≫

(単著)

『教職教養のための同和教育の基礎』協同出版 1997

『シュタイナー教育を学びたい人のために-シュタイナー教育研究入門 -』協同出版、1997

『発想の転換を促すシュタイナーの教育名言100選』学事出版、2001

『シュタイナーの人間形成論 道徳教育の転換を求めて』学文社、2008

『「心の教育」からの脱却と道徳教育 -「心」から「絆」へ、そして「魂」へ-』 学文社、2013(『却脱“心霊教育”的道徳教育』那楽訳 中国・人民出版社、2018)


(共編著)

『カウンセラーは学校を救えるか-「心理主義化する学校」の病理と変革-』中井孝章共著 昭和堂、2003

『スピリチュァリティ教育のすすめ-「生きる意味」を問い「つながり感」を構築するための本質的教育とは-』飯田史彦共著 PHP研究所、2009

『道徳教育の根拠を問う―大自然の摂理に学ぶ―』中西真彦、結城章夫、村上和雄、土居正稔共著 学文社、2015 
(他多数)


(報告書)
平成28年度文部科学省「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」(委託研究)『「考え、感じ、行動する」主体的で実践的な学びへの挑戦―道徳教育の質的転換をめざして―』(研究代表)、2017
(他多数)


(科学研究費助成事業の採択研究)(研究代表者のみ)

ドイツの幼児教育施設における間接的道徳教育の研究-「基本的な生活習慣」に着目して

研究期間:2021年4月 – 2024年3月(現在、継続中)

ベルリンの就学前施設における道徳教育改革の今日的動向に関する総合的研究

研究期間:2016年04月 – 2020年3年
(他4件)