Interview 05

子どもの心をもって
自由な発想で取り組もう!

別府 浩実(べっぷ ひろみ)先生【専門】製作、表現、絵本
【担当教科】表現活動指導法(創作活動)、
保育教材演習(紙芝居・絵本)、ゼミナール

ていたんの人々 別府 浩実先生のインタビュー
授業について
授業について

工作や絵本などの造形表現を
発達にあわせて学ぶ

保育の5領域「健康・人間関係・環境・言葉・表現」のうち、美術分野の「表現」を担当しています。保育の現場では子どもたちが主役。そのため授業では、学生自身の自己表現が目的ではなく、子どもの感受性を豊かにし創造性を育むための技術を身につけてもらいます。具体的には、まず子どもの発達段階を理解した上で、身の回りにある紙コップや落ち葉などを使って季節や行事にあった工作をつくったり、絵本や紙芝居を選んで読み聞かせの練習するなど、いろいろな表現を実践的に学びます。希望があれば、絵本や紙芝居の制作も行います。今は保育者でもデジタルに強い人材が求められますので、動画制作やYouTube発表も取り入れています。

指導で心がけていること

自由に楽しく
とにかく自分でやってみる!

日頃私が心がけているのは、「自由で楽しく自ら進んで取り組みたいと思わせる授業」であること。そして「教えすぎない」こと。教員はつい多くを教えたくなりますが、与えられたもの(教えられたもの)だけでは本当の力になりません。自ら考え、試行錯誤して完成させることで、本当の楽しさや難しさ、達成の喜びを味わうことができます。保育の現場でも、子どもに「何色を塗ったらいい?」と聞かれて教えだすと、ずっと先生の意見を聞く子になってしまいます。私は学生に「先生どっちがいいと思う?」と聞かれたら「両方つくってごらん」と答えます。一回つくれば結果がわかり、自分で判断ができますからね。

指導で心がけていること
ていたんの魅力
ていたんの魅力

子ども好きで優しい学生
教員もいい関係

卒業生が赤ちゃんを連れてくると、アイドルみたいに学生たちが集まってきます。子ども好きな学生が多く、みんな本質的に「優しい」性格だと感じます。また、都心にある学校なのでおしゃれが上手! 入学して半年もするとみんなグンと洗練されてきます。私は美術の教員なので、そんな様子も素敵に感じています。
よく「“ていたん”は先生と学生との距離が近い」といわれますが、教員同士も仲が良いので、その雰囲気が学生に伝わるのかもしれません。最近では、表現系の教員5人で「ティンクルティンクル妖精ダンス」という動画を合作し、私は歌詞とアニメーション制作に初挑戦しました。みんな新しいことにチャレンジするのが大好きなんです。

別府 浩実先生より受験生へメッセージ
Message

受験生へメッセージ

自分にはどんな才能があるのか、どんな仕事が合っているのか、悩み、迷うこともあるでしょう。しかし、大切なのは一歩踏み出す勇気です。そして一生懸命前に進むこと。道が違うと感じたら、また別の道を進めばいい。あなたの才能はどこで開花するかわかりません。自分が納得して、しっかり進めば後悔はありません。皆さんを応援しています!