4月のおすすめ絵本
図書館『コッケモーモー!』
ジュリエット・ダラス=コンテ/ 作
アリソン・バーレット / 絵
たなか あきこ / 訳
徳間書店/ 出版社
《どんなおはなし?》
たいへんです。朝をつげるオンドリが、息をすって鳴いた鳴き声は、「コッケ モーモー!」。
なんと、オンドリは鳴き声を忘れてしまったのです。
「コッケ モーモー」と鳴けば、牝牛から「どうしたの?それは、ウシの鳴き声だよ」と心配され、「コッケ ガーガー」と鳴けば、「おかしいの。ガーガーはアヒルの鳴き声よ」とあきれられます。「コッケ ブーブー」「コッケ メーメー」鳴いても、鳴いても、「ちがう、ちがう」。とうとう、メンドリたちに、「ちゃんと鳴いてよね。さっきからまちがってばっかり!」と、責められてしまいます。
すっかり自信をなくしたオンドリでしたが、その晩、みんなが寝静まったころ、事件が起きます・・・。
《どんな楽しみ方ができるの?》
3歳児は、「ワンワン」や「ころころ」など聞いて楽しいリズムやフレーズが大好き。いろいろな動物の鳴き声がわかり始めたら、今度は、「あれ、おかしいぞ!」を一緒に楽しんでみて。
4歳児は、少しずつ想像力を膨らませることができ、ちょっと怖い、ドキドキを楽しめるように。真夜中の事件で、きつねがやって来た時のドキドキを共有し、読み終わったら、「よかった。よかった。」を味わって。
5歳児は、共感性や社会性が備わり始める時期。保育園や幼稚園で友達と一緒に、オンドリの鳴き声とそれぞれの動物たちのやり取りを、笑ったり、ドキドキしたり。もしかしたら、変な鳴き声ごっこが始まるかも?!
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