それぞれの「得意」を磨いて
プラスワンの強みにしよう
桑原 章寧(くわばら ふみやす)先生【専門】教科教育学(音楽科)
【担当教科】表現活動指導法(リトミック)、
幼児と表現、保育の環境(音楽表現)、
器楽、ゼミナール
子どもの成長と音の関わりを
理論と実践で学ぶ
私の授業では、子どもが音とどのように関わりながら成長していくのかを理論と実践の両面から学びます。理論的な内容としては、音楽教育の歴史や文化を知り、音楽教育の必要性を考えていきます。実践では、ピアノやリトミックなど音楽的な表現活動の実技演習を行います。また、合唱曲を主としたソルフェージュ(音楽の基礎訓練)、器楽合奏といった選択科目も担当しています。器楽(ピアノ)では1年生でバイエル100番程度できればよいのですが、最終的な目標は、子どもが歌う曲の弾き歌いができること、2年生では20曲以上の弾き歌いの課題があるので、少しハードルが上がりますが毎回のレッスンで少しずつ進めていきます。
一回でできないのは当たり前
何回でも聞いていい
わからないことは、どこがわからないかを一緒に考え、できないことは、できるまで繰り返しサポートします。一回でわからない・できないのは当たり前。学生には「何回聞いてもいいし、何回も調べよう」と言っています。たとえ今すべてを理解できなくても、就職してから「そういえば、先生があんなことを言っていたな」と思い出し、そこからまた学び直してくれたらいい。少しずつ、できることを増やしていってもらえたらと思います。 保育者はみんな保育のプロフェッショナルですが、その人ならではのプラスワンがあると強みになります。ピアノが得意な人、歌が得意な人、絵を描くのが得意な人、ダンスが得意な人。それぞれ自分の良さを磨いてほしいですね。
教員も学生も
人への愛情にあふれている
教職員、学生ともに保育への熱い想いを持ち、ポジティブであることが“ていたん”の魅力です。子どもが大好きで、人に対して愛情をもって接することができる優しい人が多いと感じます。大学祭に小さいお子さんがたくさん来てくれるのですが、学生たちの対応を見ていると、とにかく愛にあふれています。
教職員も同じで、教室でも廊下でも「今日は元気?」など、何かしら学生に声をかけて自然にコミュニケーションをとっています。学校の規模がそれほど大きくないので、担任をしているクラス以外の学生にも目を配れますし、授業でも一人ひとりの進度を見ながら向き合うことができます。